雨が降ると思い出す悲しい話2
とまあそんなんわけで靴下の話を前回書きまして
もう一つの長靴の話ですよ。
長靴ってね、私が住んでいる田舎じゃ
畑や田んぼ行くのに普通に履くわけで
それを小さいころからずっと見てきたんですね。
つまりは野良仕事に行くのに履いていくものっていうイメージがあって
小学校の集団登校時にうちの村の子たちは
みんな長靴を履きたがらないんです。
みんな長靴は野良仕事イメージで超ダサイと思ってる。
靴濡らして靴下も濡らして登校するのが
よく分からんがカッコイイとされてた。
なので俺も靴で行きたくて、靴を履いて家を出ようとしたら
母親が怒鳴るわけです。
クソアホドアホと。
で、泣く泣く長靴でガッポガッポ出発する。
当然ながら登校集合場所に集まると
長靴や!こいつ長靴で来とるで!!
ダッサー!!わははははは~~!!
という事態になる。
悲しくて悲しくて
みんなと同じにできなくて悲しくて
長靴が大嫌いになったんです。
で、何十年と経ちまして、
ある日遠方の美人乙女とお会いしておデートすることになったんです。
で、その日が悪いことに雨でですね。
電車で待ち合わせの駅に行ったんです。
しばらく待ってたら改札から出てきよったんですけど
傘持って
長靴履いて来たんです。
なんか水色の長靴ですわ。
いや、あの、あんたかわいい顔して
かわいい傘もって
かわいい服着て
長靴!!!
長靴て!!!!
もうね、恐ろしいもので
もうその日気分めっちゃめちゃ落ち込んじゃって
ほっとんど記憶に残ってないんです。
長靴て、な、長靴て・・と。
乙女には悪いことしたなあとは思うんですけど
いや、
あの乙女のほうがその後もっと酷いことしやがったから
チャラじゃ。
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