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妻に先立たれた夫と客室乗務員と俺

昨日の話の続きみたいなもんですけどもね、


某国際線「客室乗務員」のベテランの方のお話でね。

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カナダ行きのフライトのビジネスクラスでの出来事だそうですが、

飛行機が上昇して行く中、

一人の中年男性が、ジーっと腕を組みながら、

不安そうな、悲しそうな、複雑な顔をして、窓の外を見ていたそうで

この客室乗務員さんは何か不安があるのかな、

それとも、単身赴任で行く事に寂しさを感じているのかな

と思い、後で食事やドリンクを出す時に、少しでも明るくなって頂きたく、

お名前で呼んでみようと、乗客名簿を見たと。

そしたらMr. & Mrs.と夫婦のお名前が書いてある。

けど奥さんの姿は見えないわけです。

状況は上昇中の飛行機で、まだベルトサインも消えておらず、

トイレに行っているのかなと、走ってその席に向かたっところ

横の座席にシートベルトをした

黒いリボンのしてある遺影が置いてあったんですね。

聞いてはイケナイと思ったけれど、


「綺麗な奥様ですね。いかがされたのですか?」


って、聞いてしまったところ、


実は、結婚30周年で初めて海外旅行に連れてってあげようと思っていたと。

しかし、突然1ヶ月前に脳内出血で亡くなってしまい、

旅行自体をやめようと思ったが、

息子達が、待ち望んでいた旅行をやめると、お母さんが悲しむから

一緒に連れてってあげて欲しいと。

さらに、横の座席に知らない人が座ったら、お母さんがやきもちを焼くのでと

旅行会社の人に相談したら、

「その座席は奥様の座席です、奥様との思い出の品でも何でも置いて下さい」

と言ってもらえたので

一番子供達の好きだったお母さんの写真を引き伸ばして額に入れて、

シートベルトをして飛び立った。

ご主人は

「お前の行きたかった海外旅行だぞ」と語りかけたけれど返事がかえってこなくて・・


と、そんな心境だったそうなんですね。


で、何をしてあげる事ができるのかなと考え、

機長に相談したら、機長は

「そこに奥様がいると思って接して下さい」と

奥様の好きな赤ワインを出し、

料理も全て、温めて出し、

その飛行機内にあった全てのお花を集めて奥様の遺影の前に

「今日からどうぞ、奥様と素晴らしい旅をして下さい」

とお伝えしたところ


飛行機全体に響く声で、

泣きだされてしまったとね。


その後もずーっと泣いていて、

飛行機を降りる時も泣きながら、

「本当にありがとう」と言って、

飛行機を降りていった後ろ姿は、

一生忘れる事は出来ない。

とまあこんなお話でして、


その客室乗務員も指示を出した機長も

心が豊かな方であり、

すべてにおいて感謝の心をもって接していらっしゃるのだなあ、

そしてそんな豊かな心をもって周りの人に接することができれば

きっと世の中はもっと平和に、素晴らしいものになるだろうな

なんてことを1ミリくらい思ったような気がしますが

大体は



オイオイ、この話ホンマかいや?



と思ってしまったアタクシは

実に心の腐ったどうしようもないポンコツでございます。

ああほんまにすみません。



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